今、中国製アクションカメラがアツい。昔、出てきたばかりの頃は、画質が悪く、解像度も低く、色再現度も低いと散々なものが多かった。まさに安かろう悪かろうの代名詞だった。だがここにきて事情は変わった。日本製センサーを搭載し、画質を一気に向上させた。さらに、バッテリーの大容量化、画角のさらなる広角化など、確実に進歩してきている。今回、そんな製品群の中から、「Crosstour CT9500」を徹底紹介していこう。
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コストパフォーマンスは素晴らしいのひと言!!
筆者が一番気にしたのは、肝心の“キレイに撮影できるかどうか”というところ。それは、カメラの心臓部とも言える撮像センサーにソニー製を採用したことにより、期待度がかなり上がった(ちなみに他社で同クラスの性能の製品が出たが、そちらはパナソニック製センサーだという)。具体的なスペックでは、4K動画を50fpsで撮影可能で、静止画も2000万画素のクオリティで撮影できる。また、付属の防水防塵ケースを使えば水深40メートルまでの撮影が可能だ。さらに、手ブレ補正が6軸に強化されたのも評価が高い。そして、自転車や自動車、バイクなど、さまざまなところに装着させるアクセサリーの数々も豊富すぎるほど揃っているのは以前と変わらない。筆者的には、バッテリーが標準で2個付属しているのがウレシイところだ。ここまできて1万円を切る値段というのは驚かされる。
ただし惜しい点も2つ……
ただ、すべてが完璧にいかないのが世の常なのか……。本製品でも不満点はある。まず、外部マイク端子がないことだ。元々、本体のマイク性能が良いとは言えず、撮影時のナマの音をキレイに録音したいというのは、少し無理があった。加えて、防水防塵ケースに入れては、ほぼ録音不可と言っていいだろう。またもう1つは、本体設定で“レンズ角度”を大に設定すると、手ブレ補正がOFFになってしまう点。一番広角で撮りたいというときに、手ブレ補正がないのは非常に不安だ。ただ、フォローするわけではないが、レンズ角度の大と中でそれほどの差がないと個人的には思ったので、さきほどのマイクほどマイナスなことではない。
総合評価は★★★★、しかしこれ以上は望めないだろう
以上のことを考えると、評価は星5つ中4つというところだ。しかし、このスペックでこの値段を考えると、大健闘だろう。それにアクションカメラの使用目的からして、音声を録音することが重視されるべきかと言ったら、そうではないと思う。つまり、本機を自転車などに取付け、スピード感、臨場感あふれる映像を撮影するのがアクションカメラの役割。音声は、マイクが弱いとはいえ、アクシデントや事故が起こったそのときの音くらいは録れるのでなかろうか。撮影と同時にコメントを録音したいというニーズはあるのかもしれないが、そう高くはないはず。それなら、撮影後にゆっくり、編集、アフレコを行ったほうが映像作品自体の質が上がるというものだ。
以下、開封から他製品比較まで行っている動画もどうか見て欲しい
今回、実際に購入して、さまざまな撮影の仕方をした動画を収録した。グダグダ長ったらしく語るよりも、動画で見てもらったほうが理解が早いと思う。ただ、筆者はまだ撮影に慣れていなかったので、つたない部分もあるが許してほしい。
詳しくわかりやすくありがとうございます!