Youtubeなど動画を気軽に投稿できるようになった昨今、皆さんの中でも実際に動画編集を行っていたり、検討している人も多いのではないだろうか? 実は筆者もゲームの実況動画や、このブログでも紹介している商品開封動画なんかを作っている。最初はやっぱり無料ソフトがいいなと思い、いろいろなソフトを渡り歩いた。一時期は「DaVinci Resolve(ダヴィンチリソルブ)」という無料とは思えないほど高機能のものを使っていた。だが逆に高機能すぎて、初心者が扱うにはちょっとハードルが高かった。結局使いこなせず、さらに放浪してたどり着いたのがこの「Filmora(フィモーラ)9」だった。このソフト、初心者から中級者用という触れ込みだったのだが、使ってみるといやいやどうして、なかなか高性能なことができる。高性能といっても、「あ、ここでこういうふうにしたいな」ってところに「こうすればいいんじゃないかな」って使えるところがまたスゴイのだ。さてそんな「Filmora9」を、実際に使っている筆者だから言える、書ける紹介をしていくゾ!
直感的に使用できる画面デザインがスゴイ!
まずは下の写真の上部分を見てほしい。そこに「メディア」「オーディオ」「タイトル」「トランジション」「エフェクト」「エレメント」「分割表示」、少し離れて「エクスポート」とあるのが分かるだろう。これを見て、初めて触った筆者にも、「あ、ここは素材を入れておくからメディアなんだ、ここは音楽ね、ふーん」と簡単にわかった。トランジションというのがちょっと専門用語なのでわかりづらいが、これはシーンとシーンのつなぎ目をフェードアウトそしてフェードインしたりなど、なめらかにつなぎ合わせるものだと思ってもらってOK。エフェクトもエレメントも画面効果を付けるものだが、前者は画面全体に及ぶ効果、後者は画面一部にワンポイントで付く効果のことだ。後付で説明してしまったが、逆に使用期間が浅い筆者でもそうできてしまったのは、すぐれたプレビュー機能があるおかげなのだ。これは、実際に画面に合成する前にどんな効果があるのかを、それ単体で見ることができる機能。なんせ、けっこうな数の効果が収録されているので、いちいち実際に合成させて見るのも面倒。パパっとプレビューしてから、これかなっていうのを実際に合成してみることができるのが便利なのだ。最後にエクスポートだが、これは直訳の書き出すというとおり、これまで作業したものをがっちゃんこして、1つの動画として出力するものだ。
また、シーンごとに、たとえばここはスローモーションにしたいとか、ここは倍速でキュルキュルっと進めたいとか、細かい調整をするには、右クリックから出るメニューが便利。そこから出るメニューのなんらかに、追加の操作、調整方法があったりする。筆者は困ったら右クリックしている。
さて、ここまで説明してきたことプラス、元の素材動画のいらないところをカットしたり、加工したそれらをつなげる作業(これも簡単)を覚えたら、まずは十分このソフトを使うことができるぞ。

Filmora9メイン画面(筆者が実際に作業しているところ)
追記
そういえばちゃんと作成例を掲載していなかったので、それを追加しておく。以下の動画は、筆者が初めて本製品を使って作成・編集したもので、まだ荒い部分はあるものの、BGMを付け全体をセピア調にし、早送りやストップモーションを使うなど、初めてでもここまでできるんだ、というのを感じてもらえるものになっていると思う。30秒ほどの短い動画なので、ぜひご覧になってほしい。
豊富なサウンド、画面効果が標準で用意されているのがスゴイ!
先にも書いたが、収録されているサウンド、トランジションなどの画面効果がかなりの数収録されている。トランジションだけでその数233種類。はっきり言って、筆者は全部を使ったことがない。せいぜい10種類といったところだろうか。これも先ほど書いたが、そのすべてをどんな効果があるのかをプレビューすることができる。これだけで満足できない、という人には「Filmstock」というサービスが用意されている。これは、正直ちょっとお高め(ソフト単体より高いプランもある)の有料サービスなのだが、「夏パック」「漫画パック」といった、人気の高いものやタイムリーなテーマを購入・導入できるというもの。ほぼ有料だが、なかには無料で提供されているものもあるので、まずはそれを試してみるというのも手だ。

filmstockのホームページ
チュートリアルムービーが数多く公開されているのがスゴイ!
いくら使いやすいとはいえ、なんの説明もなしに使っていくのは無理というもの。そこで活用したいのが、Youtubeにアップされている「Filmora9」の公式チュートリアル動画。操作画面の紹介、素材の導入(メディアのインポート)といった超基本はもちろん、イコライザーの使い方、ビート検出の使い方など、パッと聞いただけではなんのことだかわからない上級なものまで、さまざまなテクニックをわかりやすく、しかもサクッと短時間で紹介している。さらに、映画、都会、花火、鳥など、実際の動画に取り入れ可能な効果音も登録され、無料で利用できる。また、これは筆者も知らなかったが、なんと公式Vtuber・彩撮モラなるキャラが存在している。なんともキュートな彼女が、視聴者の質問に答えたり、年賀状の作り方を解説したり、さきほどのチュートリアル動画とはひと味違った雰囲気でテクニックを解説してくれる。こうしたマジメな解説動画からやわらかい萌え風動画まで、バラエティに富んだ動画が相当数アップされているのだ。

公式Vtuberの彩撮モラちゃん
購入前に全機能を試せるのがスゴイ!
この「Filmora9」、購入手続きしなくても、ダウンロード・インストールしただけで全機能を使うことができる。使い勝手はどうか、エフェクトなどの種類は満足できるか、自分のパソコンでストレスなく動かすことができるかなどなど、購入前に細かくチェックすることができる。ただし、編集後エクスポートした際には、デカデカと試用版だと表示されたものが出来上がるので、そのまま使おうなんてことは思わないほうがいいぞ。もちろん購入後は、編集し直す必要はなく、その透かしがない状態でエクスポートできるので安心してほしい。
購入するなら“ライフタイムプラン”一択! これ以外は考えられない!!
「Filmora9」の購入プランには、個人向け、ビジネス向け、学生・教職員向けに分かれ、そのなかでもさまざまなプランがあるが、選ぶなら「ライフタイムプラン」、これしかない。なぜかというとこの「ライフタイムプラン」は、無期限に使える、いわゆる買い切りに加え、バージョンアップも無償でずっと受けられるからだ。絶対に1年間しか使わないといった人でない限り「ライフタイムプラン」を選ぶのをオススメする。値段もそれほど違わないしね。そうそう、値段だが、こんなことを書くと公式ページに怒られてしまうが、下記のベクターで買うと、個人向けがなんと3,000円も安くなる。買うならベクターが絶対にオトクだ。
最後に、価格の話が出たので、他の動画編集ソフトで有名なもの3本ほどを少しだけ書いておこう。まずあまりに有名で、ビジネスでも絶対的存在をはなっているAdobe社「Premiere Pro」。これは月々2,480円からとなっている。そしてMac限定になってしまうが、Apple社が出している「Final Cut Pro X」。このソフトも業界標準と言っていい。価格は買い切りの36,800円。3本目は、使い勝手の良さからおそらく「Filmora9」のライバルだと筆者が思うCyberLink社の「Power Director」。ただしWindows版のみで、価格は12,980円からの買い切りバージョンと月々517円からのサブスクリプション型がある。
ここまで書いて肝心の「Filmora9」の値段が書いてないじゃないかと思うアナタ、ぜひ公式ページや下記バナーのベクターで検索してほしい。きっと驚くに違いない。映像クリエイターとしてバリバリ働こうと思っている人以外なら、この「Filmora9」がコスト的にも入門ソフトとしてもかなりオススメできる動画編集ソフトだ。タイムラインを使った編集に慣れておき、いずれクリエイターになってみたい人にも、まずは第一歩として使ってみていいだろう。
以下のバナーをクリックしたあと、上部の検索窓に「Filmora9」と書き込んで検索!
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